【手術後のリハビリテーションのご紹介|腱板断裂の術後の患者様のケース】
- 田澤 大輔

- 2024年7月9日
- 読了時間: 3分
更新日:8月28日
前回に引き続き、当院での手術後リハビリの一例をご紹介します。
腱板断裂は、スポーツ中の過度な負荷や転倒・衝突といった外的要因、または長年の使用や加齢による変性が原因で起こります。
肩の腱板は、上腕を安定させる大切な役割を果たしているため、断裂すると日常生活やスポーツ動作に大きな支障が出てしまいます。
今回の患者さまは、テニス歴の長い方で、約10年前に腱板断裂の手術を経験されました。その後、術後リハビリと定期的なメンテナンスで肩の機能を取り戻されています。
1. マッサージと筋膜リリースによるリハビリ
手術後は肩周囲の筋肉が硬くなりやすいため、マッサージで緊張を緩め、血流を改善することが第一歩となります。
さらに、背筋や肩周りの筋膜をリリースすることで、肩甲骨の動きを取り戻しやすくします。
特に、肩甲骨外縁部には硬さや緊張が出やすく、上腕の動きを利用しながら改善していくことが効果的です。
また、上腕筋の緊張を緩和することにより、肩関節全体の動きがスムーズになり、可動域の回復を後押しします。
2. 鍼治療によるアプローチ
鍼は筋肉のこわばりを緩めるだけでなく、血流改善や炎症の軽減にも有効です。
特に術後のリハビリでは、鍼に電気を通す電気鍼(パルス)を使用することで、通常の鍼よりも深部の緊張にアプローチできます。
術後の傷口の癒着具合を丁寧に確認した上で、患者さまの状態に合わせた施術を行います。
3. 軽度の運動指導とセルフケア
当院では、施術と並行してご自宅でできる軽度の運動をご提案しています。
関節の可動域を広げ、筋肉や腱板周囲の柔軟性を取り戻すために無理のない範囲で継続していただきます。
リハビリは「過度」でも「過保護」でもないバランスが重要です。・強すぎる負荷 → 組織を傷つけ回復を遅らせる・守りすぎるケア → 筋力低下や関節拘縮につながる
その中間の「ちょうどよい」刺激を見極め、適切なタイミングで行うことが、術後の回復に大きく関わります。
術後リハビリのゴールを共に目指して
手術後は身体だけでなく心にも負担がかかります。
だからこそ、患者さまご自身がリハビリに積極的に取り組むことが、回復意欲を高めるカギになります。
今回ご紹介した患者さまは、術後約6か月で日常生活に不自由なく戻り、1年後には再びテニスを楽しめるようになりました。
BODYWORKS 麻布 は、患者さまと二人三脚で「元の生活に戻る」そのゴールを共に目指しています。
腱板断裂や術後リハビリに関してご不安のある方は、どうぞお気軽にご相談ください。
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施術担当:田澤 大輔
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